名古屋の女性シンガーソングライターマツナガミキの過去名義「みかげ」で発表した楽曲
「まちのいとなみ」について解説します
【動画】
【歌詞】
朝目が覚めて さえない頭で
浮世離れした 夢を歩いた
まだ気づけない幸せな頭と
クラゲになって およぐ街の美しさ
いつの間にかさ 知らない間にさ
おとなになってく おとなになってく
朝目が覚めて さえない頭で
浮世離れした 夢を歩いた
いつか目をふさいだ あの暗闇を
超えるには悲しい
気づかないふり 目覚めない心
なにもない なにもない
きらきらと光るきみを見上げるばかりでさ
切なくなるよ 悔しくもなるよ
幼い反抗心をしまって
旅に出ていく
旅に出ていく
楽曲の解説
この曲は18歳頃に制作したものです。
当時はさまざまな出来事に対して不条理だとか理不尽だとか、いろいろ感じ取ってしまい、生きづらい日々を送っていました。
同い年のみんなは高校を卒業しているのにわたしはシンガーソングライターとしての活動を優先していて定職についていないだとか、そういうのを比べてしまって、自分が劣っているように感じることもあったり。
今思えばアルバイトや派遣などで働きながら好きな音楽活動もやるって最高の日々だったんですが、当時は全てにおいて悲観しておりなんというか拗らせていました。
そんな思いを込めて、制作しました。初期タイトルは「不条理な世界にて」でした。
アレンジ前は暗い雰囲気で全体的に重い感じの音を使っていましたが、アルバム制作にあたり協力していただいた方がポップに編曲してくれて、自分だけでは表現できない世界観になったと思います。
歌詞の解説
朝目が覚めて さえない頭で
浮世離れした 夢を歩いた
当時は白血病を患っていた母の治療がうまくいっていなかったり、現実逃避ばかりしていました。その表れです。
まだ気づけない幸せな頭と
クラゲになって およぐ街の美しさ
こちらは、悲観している自分と、反対に現実逃避により楽観的な自分を表しています。
いつの間にかさ 知らない間にさ
おとなになってく おとなになってく
これはサビですが、キャッチーさを出したくて歌詞を繰り返しています。
朝目が覚めて さえない頭で
浮世離れした 夢を歩いた
Aメロの繰り返しです。
いつか目をふさいだ あの暗闇を
超えるには悲しい
この頃、母の治療が芳しくなく、いつか死んでしまうんだなとか、母がいなくなったあとの孤独感とそういうことばかりを考えていて、自分の手にはおえないくらいの悲しみが先に待ち受けているというのが耐えきれませんでした。
気づかないふり 目覚めない心
なにもない なにもない
ここは、楽観したいがために辛いことから逃げるように目を塞いで生きている様子を表現したくて入れました
きらきらと光るきみを見上げるばかりでさ
切なくなるよ 悔しくもなるよ
高校卒業したての18歳。まわりのひとが異様にキラキラして見えて、憧れや嫉妬で苦しくなるような時。
幼い反抗心をしまって
旅に出ていく
旅に出ていく
これくらいの時期って、当時はまだ成人年齢が20歳だったのもあり、大人と子どもの間にいるというのを痛く実感していました。その葛藤や、打開したいのにうまくいかない様子や逃避を描きました。
まとめ
この歌では葛藤や嫉妬などを描いています。歌詞にとてもこだわりました。
アレンジはKUBOTAMUSICのCoffyさんにお願いし、浮遊感のあるポップな曲に仕上がりました。
いかがでしょうか。感想やコメントおまちしてます!