オリジナル曲「ai(マツナガミキ)」について

オリジナル曲「ai(マツナガミキ)」について

シンガーソングライターのマツナガミキ(@mtng_miki)です。
今回はわたしのオリジナル曲である「ai」の紹介をさせてください。

歌詞

僕が思うより
ずいぶん小さかった
君が思ってるより
世界は広い

その手を包み込んで
大きく守っていよう
このまま
君のことを
……愛していたい

あなたが思うより
ずいぶん遠くへ来たんだよ
私が思ったより
早めのさよなら
……ごめんね

今でも覚えている
その手が温かいこと
いつでも優しかった
その目が心を示してた

https://www.youtube.com/watch?v=FR8WihbFZWE

曲の概要

この曲のもとになったのはわたしの母親の死です。
ギター伴奏の迫力だったり、歌詞の奥行きとか、壮大さとかをイメージして作りました。

歌詞にこめた2つの物語

ライブなどでいろいろな説明をしていますが、この曲は2つくらい想像の余地があるように作りました。

ひとつは自分の母が早くになくなったという経験から書いたんだろうな、と思わせたいということ、もうひとつは創作男女というか、恋愛の曲に聞こえるようにしたいなと思っていました。

母の死の経験談として

わたしの母は白血病で亡くなりました。51歳。わたしが二十歳になったばかりの頃です。

わたしは「みかげ」として15歳ごろから音楽活動を始めましたが、母はわたしの音楽をたくさん聞いてくれていたし、当時は「うるせ〜〜〜!」と思っていたけど作る曲に対してアドバイスというか文句というか、助言をくれたりもしていました。

亡くなった当初は曲なんかにできないくらい落ち込んでいて、亡くなって3年後くらいにようやく気持ちが楽になってきて、弔いの歌を作ろうと思ったわけです。

これまでにアルバムが一つ作れるのでは?というくらい弔いの曲を作りました。楽になったとはいえ、まだまだ寂しくて、引きずっているんだなと思います。

歌詞の中の「あなたが思うより遠くへ来たんだよ」の「遠く」は天国という意味合いです。

「僕が思うよりずいぶん小さかった」というのは、自分が大人になって、親も人間なんだな、完璧ではないんだな、それが普通なんだよな、という思い。

母も、母という役割だけでなく一人の人間だし、そう思うとなんだか小さいなあと。

存在として大きく見えてたけど、そう思うと小さく感じてしまう。「ずいぶん小さかった」はそういうイメージです。

「私が思ったより早めのさよなら……ごめんね」に関しては想像でしかありませんが、子どもであるわたしはまだ二十歳になったばかりだったし、「もっと長生きしたい」「生きなくちゃいけない」「だって孫の世話しないとダメでしょう」とよく言っていたので、本人も病気を治してもっと生きたかっただろうなと思うのです。

恋愛曲として

「母とわたし」の歌ではあるのですが、想像の余地を作りたくて「君と僕」「私とあなた」というふたつの目線で作り、恋愛の歌に聞こえるようにしました。

前半部分は、余命わずかなパートナーを支える人のうた。

後半部分は、自分がパートナーより早く亡くなることに対しての後悔や、支えられたことへの感謝をイメージしました。

この曲の主人公は2人いるという感じです。

伴奏のイメージ

伴奏は、正直DTMがまだ苦手で、人に作ってもらうのもためらいがあったので、ギター1本で撮りました。前半は静かで穏やかに。サビやアウトロでは激しく、迫力のある感じに。

焦って生きている、未練ばかりで死ぬのは嫌だ、と心拍数が上がる感じを表現したくてこの感じにしました。

揺らぐ気持ちや焦りを表現するために、テンポは一定にしませんでした。

後半はかなり音が割れています。宅録なので撮りなおすこともできましたが、それも味というか、死にたくない・急いでいる・焦っているというのを表現できてよかったんじゃないかと思い、そのままにしました。

宅録するときってギターとボーカル別にして曲のセクションごとにばらばらに録音していったのを繋ぎ合わせ一曲にすると思うんですが、それではこの曲のいいところはそれでは表現できないと思って、ギターもボーカルも同時かつ一発で録音しました。編集はほとんどしていません。

まとめ

解説、いかがでしょうか。曲も聞いてくださいね!!!

この曲はかなり情熱をもって作ったものです。
各種サブスクリプションサービスでも視聴できます!


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